田中貴金属のインゴット分割サービス終了!どの業者に依頼すべき?
※この記事は2023年6月25日に更新しました。
ウクライナ情勢を原因とし、安全資産である金への需要が急上昇しています。
そしてついに、金の小売価格が1g10,000円をいよいよ超える勢いとなっております。
インゴットや宝飾品の買取専門店でも、客足が例年の1.5倍以上に増えているそうです。
インゴットの分割・売却を検討中であった方にとっては、今は好機と言えますのが、
インゴットは高価ですから、信頼できる業者に依頼したいと思うのは当然ですよね。
やはり断トツでオススメしたいのは老舗の田中貴金属・・・と言いたいところですが、
田中貴金属の一般利用者向けの分割加工サービスは2012年に終了しています。
そこで当ページでは、田中貴金属以外のインゴット分割加工サービス業者の中から
「料金、実績、利便性、安全性、迅速性」の点でオススメの業者をご紹介します。
:目次:
◆ インゴットを分割・加工するならドコ?
1: 田中貴金属の分割加工は2012年終了
2: 田中貴金属以外のオススメ業者3社
業者@: G&PBank(ジーピーバンク)
業者A: 日本マテリアル
業者B: リファスタ
3: オススメ加工業者3社の料金比較
G&PBankがおすすめの人
日本マテリアルがおすすめの人
リファスタがおすすめの人
参考: よくある疑問&回答
3社以外への加工依頼はダメか?
分割後1個(100g)を直ぐ売るには?
高値で売却できる貴金属業者は?
「宅配」で依頼する人が増えた訳は?
◆ インゴット売却時の留意点
4: 支払調書&マイナンバー制度の影響
支払調書制度による影響
マイナンバー制度による影響
100g×10本に分割する人急増!
5: インゴット売却時&贈与時の税金
売却利益にかかる税金
相続・贈与にかかかる税金
6: まとめ
1: 田中貴金属の分割加工サービスは2012年に終了
田中貴金属は言わずと知れた貴金属の加工・販売・買取まで行っている老舗企業です。
田中貴金属で純金バー1kgを過去に購入した方は、100g×10個への小分け加工も
田中貴金属に依頼したいと思われるかもしれませんが、田中貴金属の純金インゴット
小分け加工サービスは2012年をもって終了しています。
現在は、インゴットをジュエリー類に等価交換するサービスのみ行っております。
その為、インゴットの小分け加工を行う場合、田中貴金属以外の業者を探す必要があります。
2: 田中貴金属以外のオススメ業者3社
田中貴金属以外にも純金バーの小分け加工サービスを行っている業者は多くいます。
しかし、怪しい企業も一部存在している為、加工を依頼する業者は慎重に見極める
必要があります。田中貴金属以外業者としては、例えば次の3社が有名です。
<分割・加工を行っている3社>
- 業者@ G&PBank(ジーピーバンク)
- 業者A 日本マテリアル
- 業者B リファスタ
業者@ G&PBank(ジーピーバンク)
G&PBankは、金・プラチナの販売から地金加工の仲介も行っている貴金属専門会社です。知名度と実績ともに申し分なく、田中貴金属以外で純金バーの小分けサービスを依頼するのであれば、必ず選択肢の一つに入れるべき業者です。
インゴットの販売・加工サービスの仲介業を開始して10年以上の実績があり、全国11ヵ所(東京本社・銀座・仙台・名古屋・大阪・松山・福岡・金沢・京都・広島・高知)に店舗を構えています。店舗での小分け加工サービスは完全予約制となっている為、前もって来店希望日時を伝えておく必要があります。宅配サービスにも対応しているので、店舗まで来店するのが難しい方でも問題ありません。
G&PBankがお客から預かった純金バーは、アサヒプリテック等の信頼のおける加工メーカーの精錬工場にて小分け加工されます。納品ブランドは国際公式ブランドである為、市場価値が低くなり売却額が低くなってしまうこともありません。
G&PBankにインゴットを預け入れから小分加工、納品まで2〜3週間程かかります。加工を待つ間、追加料金を支払うことで預け入れた同量分のインゴット(例:1kgの純金バーであれば1kg分)を担保として受け取ることができます。一時的とはいえ資産が手元から離れる訳ですから、不安な方には嬉しいサービスといえます。
業者A 日本マテリアル
日本マテリアルは田中貴金属と並んで、自社ブランドの純金バーの加工から販売まで手掛けているメーカーです。日本マテリアルは金市場において、権威のあるLBMA(ロンドン地金市場協会)よりLPPM(ロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット)の認定を受けており、公的な信頼度は申し分ありません。日本マテリアルが精錬・加工した純金バーには、日本マテリアルのロゴが刻印されており、「Good Delivery」ブランドとして取り扱われています。
日本マテリアルがお客から預かった純金バーは、日本マテリアルの自社精錬工場にて小分け加工されます。但し、納品ブランドは日本マテリアルとなってしまう為、国際的な市場価値が多少低くなり、売却時に不利になる可能性は否めません。
小分け加工の受付けは、全国12店舗(本社・御徒町・東上野・横浜・札幌・甲府・静岡・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡)の店頭でのみとなっており、宅配サービスには対応してません。
業者B リファスタ(旧名:リファウンデーション)
リファスタは池袋に本店を構えており、貴金属・宝石類の取扱いを行っている業者です。リファスタは、代表の杉兼太郎氏を筆頭に少数精鋭で構成されており実績・知名度ともに高く、内部情報もオープンにしている透明性の高い業者です。立ち位置としては、G&PBankと同様で加工サービスの仲介業者となります。
リファスタでは、池袋本店での店頭受付も行っていますが、メインは宅配による小分け加工サービスとなっていますので、地方在住の方や多忙で店舗まで来店するのが難しい方におススメです。宅配サービスでは、現金輸送でも利用されている日本通運の「セキュリティ配送」となりますので安全性は極めて高く、また紛失時の補償も完備されています。
リファスタがお客から預かった純金バーは、G&PBankと同様に国内の一部上場加工メーカーの精錬工場にて小分け加工されます。納品ブランドは国際公式ブランドである為、市場価値が低くなることはありません。
リファスタで小分け加工されるまでは2〜3週間程度かかるのが唯一のネックです。しかし、加工手数料は他社に比べて数万円以上抑えられますし、純金バーを精錬加工して小分けにする際の目減り分(0.5〜1%前後)もリファスタ側で負担してくれるので、加工費用を節約したい方にはおススメです。
リファスタ代表の杉兼太郎氏は、日経新聞の「金」に関する取材記事に
対して意見を求められるなど、鑑定士として存在が評価されている方でもあります。
3: オススメ加工業者3社の料金比較
前述の3社以外の業者は、正直どこも信頼に足る情報・評判が少ない為、
個人的にあまり推奨していません。
加工業者3社の各条件を改めて比較してみたいと思います。
<加工業者3社の比較>
項目 | G&PBank | 日本マテリアル | リファスタ |
---|---|---|---|
加工先 | 提携工場(上場メーカー) | 自社工場 | 提携工場(上場メーカー) |
依頼 方法 |
店頭・通常配送 | 店頭のみ | 店頭・セキュリティ配送 |
納品 期間 |
2〜3週間 | 2〜3週間 | 2〜3週間 |
納品 ブランド |
GDB (国際ブランド) |
日本マテリアル | GDB (国際ブランド) |
加工 手数料 (1kg10分割) |
280,000円 | 170,000円 | 150,000円 (500gは半額) |
その他 手数料 |
なし | なし | 20,000円 (セキュリティ配送) |
上記3社の特徴から、各業者を推奨する人をご紹介します。
G&PBankがおすすめの人
G&PBankは加工仲介最大手ということもあり、加工手数料は高額となっています。加工仲介実績が豊富である為、この料金設定であっても利用者は確保できるようです。また、納品物である小分けした純金バーは、国際際ブランドであるGDB(グッドデリバリーバー)である為、売却時に不利になる心配もありません。店頭対応を希望しており手数料が高額でも問題ない方であればG&PBankを推奨します。
日本マテリアルがおすすめの人
日本マテリアルは、自身が地金の精錬・加工メーカーである為、加工手数料が安いことが大きなメリットです。但し、納品物であるインゴットバーは、「日本マテリアル」のロゴが刻印されたモノである為、国際的な市場価値が多少低くなってしまいます。その為、納品ブランドを気にしない方向けです。また、日本マテリアルでは「店頭」のみで受付を行っている為、宅配サービスを利用する方は、他2社から選ぶ必要ががあります。
リファスタがおすすめの人
リファスタもG&PBankと同様に加工を仲介する業者である為、実際に小分け加工を行うのは提携先の国内上場メーカーとなります。リファスタは、加工手数料の安さを重視する方向けです。小分け加工時に生じる純金バーの目減り分についてもリファスタ側で負担してくれます。納品物である小分けした純金バーは、国際際ブランドであるGDB(グッドデリバリーバー)で戻ってきます。店舗が池袋本店のみなので、地方在住の方は宅配(セキュリティ配送)を利用することをオススメします。
【参考】セキュリティ配送とは?
セキュリティ配送は、現金・宝石等の貴重品を輸送するサービスです。リファスタでは加工手数料とは別に、このセキュリティ配送利用料として20,000円が請求されます。その為、小分け加工にかかる合計費用が170,000円となりますが、それでも他社と比べるとリーズナブルな価格範囲と言えるでしょう。
ゴールドバーを店舗まで持って行く際に、紛失・盗難を心配する方は、こういったセキュリティー輸送サービスを利用した方が、安全かつ確実なのでオススメです。
参考: よくある疑問&回答
ここでは、インゴットの分割加工を依頼する上でのよくある疑問について
回答しておきたいと思います。
3社以外への加工依頼はダメか?
以上、インゴット分割業者から、「G&PBank」「日本マテリアル」「リファスタ」
の3社を厳選してご紹介しましたが、「これ以外の貴金属業者に頼んだらダメなの?」
という疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年では買取だけでなくゴールドバーの分割加工を請け負う貴金属業者が増えてきましたが、
まだ信頼できる加工業者は少ないのが現状だといえます。中には、ゴールドバーを溶かして
再成形するのではなく、切断して小分けにしたり、純度の低いゴールドバーを代わりの納品物
として渡されるケースもあります。
本来であれば、「金」の専門業者でもある第一商品や石福金属工業、田中貴金属などに
依頼するのがベストですが、そのような業者は個人からの加工依頼を受け付けていません。
そうなると、一般利用できる貴金属加工業者の中で、今現在確実に信頼できる業者は、
「G&PBank」「日本マテリアル」「リファスタ」の3社に限定されます。
インゴットは実物資産であり、1kgであれば新車一台が購入できるほど高価なモノなので、
自分の目の見えない場所で加工されることを考えると、信頼できる業者に預けるべきです。
分割後1個(100g)を直ぐ売るには?
1kgのインゴットバーを10個に小分けしたら、一部をすぐに現金化したい方もいるはずです。
そのような場合は、加工依頼した業者に「一部売却」を同時依頼してしまうと楽です。
例えば、リファスタではインゴットバー分割と同時に「売却立替え」が可能です。
「売却立替え」では小分けにしたインゴットバー1つ(100g)を売却したお金で、分割加工に
かかった費用を支払い、差し引いた金額分を指定口座に振りこんでもらいます。
例えば、100gの売却額が40万円で分割加工費用が16万円の場合、売却立替えを行うと
すると、24万円(40万円−16万円)が指定口座に振り込まれることになります。
高値で売却できる貴金属業者は?
インゴットの売却額は、貴金属業者のグラム単価によって変動します。
通常、貴金属業者は取引量の多い専門業者(古物取引業者)に対しては
高レートを設定し優遇する傾向にあります。一方、取引量の少ない一般利用者に
対しては専門業者よりも低レートで取引するのが普通なので、少しでも高値で売却
するのであれば、慎重に業者を選ぶ必要があります。
例えば、リファスタのように専門業者と一般利用者のレートを同額で
設定している優良業者も少なからずあります。ですから、インゴットをはじめ貴金属を
売却するのであれば、そのような貴金属業者を利用することを推奨します。
<参考>
「宅配」で依頼する人が増えた訳は?
「宅配買取」というサービスは、近年では貴金属製品や宝飾品などの高価なアイテムも
対象となり、多くの人が利用しています。インゴットの分割加工サービスにおいても、
近くに信頼できる貴金属業者がない方は、「宅配」サービスを積極的に利用される方が
増えています。利用者が増えている一番の理由は、やはり「安全性」です
近年、貴金属や大金をバッグに収納し運んでいたら、それを狙っていたかのように
引ったくりに遭う事件が多発しています。特に、銀座や新宿など貴金属店が多く
出店しているエリアでは注意が必要です。このような盗難に遭うリスクを避ける為に
店頭持ち込みではなく、宅配サービスを利用するという訳です。
特に、宅配サービスの中でも現金・宝飾品の輸送に利用される「セキュリティ配送」は
安全性がピカイチであることに加えて、盗難時の保証もキッチリしていますので、
安心して依頼することができます。また、リファスタのような都市部のみに出店
している店舗を利用する場合、地方の方は殆どが「セキュリティ配送」を利用します。
交通費を支払って直接店頭に持ち込むのも可能ですが、ゴールドバーを鞄に忍ばせて
移動するのは不安が付きまとうのも事実です。ですから、交通費分を配送費用に充て
プロフェッショナルに依頼してしまった方が、気が楽ではないでしょうか。
4: 支払調書&マイナンバー制度の影響
インゴットを売却するにあたり、「支払調書制度」と「マイナンバー制度」の2つの制度を
押さえておくようにしましょう。
支払調書制度による影響
2012年に通常国会で導入された「支払調書制度」を背景に、一度の売却金額が200万円を超える場合、所得税の課税対象となるため、税務署への申告義務が発生するようになりました。つまり、一度に大量のインゴットを売却してしまうと、税金を必要以上に多く徴収されるようになります。
例えば、親が1kgのインゴットバーを小分けに分割し子供に贈与するケースはよくありますが、その分割したインゴットを一度にいくつも売却すると売却益は200万円はゆうに超えてしまい、税務署へ支払調書の提出義務が発生します。(実際には、買取業者が支払調書を作成し、税務署へ報告することになります)
ちなみに支払調書の作成には、「氏名」「住所」「マイナンバー」などの個人情報も記載することになります。
マイナンバー制度による影響
2016年1月からマイナンバー制度が開始され、住民票を所有する国民一人ひとりに番号が付与されました。この番号は、行政効率化や国民サービスの利面性の向上などを目的として付与されたものであり、国民の個人情報が一元管理されるという事実を押さえておく必要があります。
そのため、個人が所有している金融機関の預貯金口座の中身まで管理されることや、金の売却についても把握される可能性が飛躍的に高まりました。また、このような事情から、資産を預金として持つことに抵抗感を抱く人も増えてきました。
1kgのインゴットを100g×10本に分割加工する人が急増!
こういった「支払調書制度」や「マイナンバー制度」の影響から、多額の現金をかさばらないインゴットに変えて貸金庫に保管するようになった人や、いざ現金が必要になったときに換金しやすい100gバーに分割加工する人が急激に増えました。
実際、2016年1月に日本橋にある百貨店「三越本店」で開かれた、純金製品の即売会でもその動きが顕著でした。この即売会では、純金の展示・販売だけでなく1kgのインゴットバーの100g×10本への分割加工サービスのブースがありました。即売会の開催期間中に、なんと60人以上の方がこの分割加工サービスに申し込み話題となりました。
大きな塊のインゴットを1つ所持しておくよりも、加工手数料を払ってでも小分けにして所持していたほうが、売却時の税金対策や、親族へ贈与する場合に有利だということが認識され始めた表れでもあります。
5: インゴット売却時&贈与時の税金
インゴットを売却・贈与する場合、売却益や相続にかかる税金も把握する必要があります。
売却利益にかかる税金
サラリーマンなどの給与所得者は、金やプラチナなどの貴金属製品を売却したことで得た利益が、年間50万(特別控除枠)を超えてしまうと、超えた分の金額が課税対象となります。ですから、2000年頃にインゴットを購入した方が、2012年以降に売却を考える場合、売却益は高額となりますので注意が必要です。インゴット購入当時の取得価格が分からない場合は、所轄の税務署や税理士に相談するようにしましょう。
相続・贈与にかかかる税金
親から子供へ、インゴットをはじめ地金・金貨・プラチナなどの財産を贈与(相続)するケースは多々あります。財産を取得した子どもの課税価格の合計額が、基礎控除額を超えるような場合は相続税がかかりますので注意が必要です。基礎控除を下回る場合は、特に申告は必要ありません。
6: まとめ
いかがでしたでしょうか。
インゴットは分割加工する時&売却する時どちらに対しても費用がかかります。
重量のあるインゴットはそのままの状態では利便性がよくありませんので、
G&PBankやリファスタのような信頼と実績の伴っている業者で
早めに小分けにしておき、計画的に売却&贈与できるよう備えましょう。
リファスタもG&PBankと同様に加工を仲介する業者である為、実際に小分け加工を行うのは提携先の国内上場メーカーとなります。リファスタは、加工手数料の安さを重視する方向けです。小分け加工時に生じる純金バーの目減り分についてもリファスタ側で負担してくれます。納品物である小分けした純金バーは、国際際ブランドであるGDB(グッドデリバリーバー)で戻ってきます。店舗が池袋本店のみなので、地方在住の方は宅配(セキュリティ配送)を利用することをオススメします。
セキュリティ配送は、現金・宝石等の貴重品を輸送するサービスです。リファスタでは加工手数料とは別に、このセキュリティ配送利用料として20,000円が請求されます。その為、小分け加工にかかる合計費用が170,000円となりますが、それでも他社と比べるとリーズナブルな価格範囲と言えるでしょう。
ゴールドバーを店舗まで持って行く際に、紛失・盗難を心配する方は、こういったセキュリティー輸送サービスを利用した方が、安全かつ確実なのでオススメです。
参考: よくある疑問&回答
ここでは、インゴットの分割加工を依頼する上でのよくある疑問について
回答しておきたいと思います。
3社以外への加工依頼はダメか?
以上、インゴット分割業者から、「G&PBank」「日本マテリアル」「リファスタ」
の3社を厳選してご紹介しましたが、「これ以外の貴金属業者に頼んだらダメなの?」
という疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年では買取だけでなくゴールドバーの分割加工を請け負う貴金属業者が増えてきましたが、
まだ信頼できる加工業者は少ないのが現状だといえます。中には、ゴールドバーを溶かして
再成形するのではなく、切断して小分けにしたり、純度の低いゴールドバーを代わりの納品物
として渡されるケースもあります。
本来であれば、「金」の専門業者でもある第一商品や石福金属工業、田中貴金属などに
依頼するのがベストですが、そのような業者は個人からの加工依頼を受け付けていません。
そうなると、一般利用できる貴金属加工業者の中で、今現在確実に信頼できる業者は、
「G&PBank」「日本マテリアル」「リファスタ」の3社に限定されます。
インゴットは実物資産であり、1kgであれば新車一台が購入できるほど高価なモノなので、
自分の目の見えない場所で加工されることを考えると、信頼できる業者に預けるべきです。
分割後1個(100g)を直ぐ売るには?
1kgのインゴットバーを10個に小分けしたら、一部をすぐに現金化したい方もいるはずです。
そのような場合は、加工依頼した業者に「一部売却」を同時依頼してしまうと楽です。
例えば、リファスタではインゴットバー分割と同時に「売却立替え」が可能です。
「売却立替え」では小分けにしたインゴットバー1つ(100g)を売却したお金で、分割加工に
かかった費用を支払い、差し引いた金額分を指定口座に振りこんでもらいます。
例えば、100gの売却額が40万円で分割加工費用が16万円の場合、売却立替えを行うと
すると、24万円(40万円−16万円)が指定口座に振り込まれることになります。
高値で売却できる貴金属業者は?
インゴットの売却額は、貴金属業者のグラム単価によって変動します。
通常、貴金属業者は取引量の多い専門業者(古物取引業者)に対しては
高レートを設定し優遇する傾向にあります。一方、取引量の少ない一般利用者に
対しては専門業者よりも低レートで取引するのが普通なので、少しでも高値で売却
するのであれば、慎重に業者を選ぶ必要があります。
例えば、リファスタのように専門業者と一般利用者のレートを同額で
設定している優良業者も少なからずあります。ですから、インゴットをはじめ貴金属を
売却するのであれば、そのような貴金属業者を利用することを推奨します。
<参考>
「宅配」で依頼する人が増えた訳は?
「宅配買取」というサービスは、近年では貴金属製品や宝飾品などの高価なアイテムも
対象となり、多くの人が利用しています。インゴットの分割加工サービスにおいても、
近くに信頼できる貴金属業者がない方は、「宅配」サービスを積極的に利用される方が
増えています。利用者が増えている一番の理由は、やはり「安全性」です
近年、貴金属や大金をバッグに収納し運んでいたら、それを狙っていたかのように
引ったくりに遭う事件が多発しています。特に、銀座や新宿など貴金属店が多く
出店しているエリアでは注意が必要です。このような盗難に遭うリスクを避ける為に
店頭持ち込みではなく、宅配サービスを利用するという訳です。
特に、宅配サービスの中でも現金・宝飾品の輸送に利用される「セキュリティ配送」は
安全性がピカイチであることに加えて、盗難時の保証もキッチリしていますので、
安心して依頼することができます。また、リファスタのような都市部のみに出店
している店舗を利用する場合、地方の方は殆どが「セキュリティ配送」を利用します。
交通費を支払って直接店頭に持ち込むのも可能ですが、ゴールドバーを鞄に忍ばせて
移動するのは不安が付きまとうのも事実です。ですから、交通費分を配送費用に充て
プロフェッショナルに依頼してしまった方が、気が楽ではないでしょうか。
4: 支払調書&マイナンバー制度の影響
インゴットを売却するにあたり、「支払調書制度」と「マイナンバー制度」の2つの制度を
押さえておくようにしましょう。
支払調書制度による影響
2012年に通常国会で導入された「支払調書制度」を背景に、一度の売却金額が200万円を超える場合、所得税の課税対象となるため、税務署への申告義務が発生するようになりました。つまり、一度に大量のインゴットを売却してしまうと、税金を必要以上に多く徴収されるようになります。
例えば、親が1kgのインゴットバーを小分けに分割し子供に贈与するケースはよくありますが、その分割したインゴットを一度にいくつも売却すると売却益は200万円はゆうに超えてしまい、税務署へ支払調書の提出義務が発生します。(実際には、買取業者が支払調書を作成し、税務署へ報告することになります)
ちなみに支払調書の作成には、「氏名」「住所」「マイナンバー」などの個人情報も記載することになります。
マイナンバー制度による影響
2016年1月からマイナンバー制度が開始され、住民票を所有する国民一人ひとりに番号が付与されました。この番号は、行政効率化や国民サービスの利面性の向上などを目的として付与されたものであり、国民の個人情報が一元管理されるという事実を押さえておく必要があります。
そのため、個人が所有している金融機関の預貯金口座の中身まで管理されることや、金の売却についても把握される可能性が飛躍的に高まりました。また、このような事情から、資産を預金として持つことに抵抗感を抱く人も増えてきました。
1kgのインゴットを100g×10本に分割加工する人が急増!
こういった「支払調書制度」や「マイナンバー制度」の影響から、多額の現金をかさばらないインゴットに変えて貸金庫に保管するようになった人や、いざ現金が必要になったときに換金しやすい100gバーに分割加工する人が急激に増えました。
実際、2016年1月に日本橋にある百貨店「三越本店」で開かれた、純金製品の即売会でもその動きが顕著でした。この即売会では、純金の展示・販売だけでなく1kgのインゴットバーの100g×10本への分割加工サービスのブースがありました。即売会の開催期間中に、なんと60人以上の方がこの分割加工サービスに申し込み話題となりました。
大きな塊のインゴットを1つ所持しておくよりも、加工手数料を払ってでも小分けにして所持していたほうが、売却時の税金対策や、親族へ贈与する場合に有利だということが認識され始めた表れでもあります。
5: インゴット売却時&贈与時の税金
インゴットを売却・贈与する場合、売却益や相続にかかる税金も把握する必要があります。
売却利益にかかる税金
サラリーマンなどの給与所得者は、金やプラチナなどの貴金属製品を売却したことで得た利益が、年間50万(特別控除枠)を超えてしまうと、超えた分の金額が課税対象となります。ですから、2000年頃にインゴットを購入した方が、2012年以降に売却を考える場合、売却益は高額となりますので注意が必要です。インゴット購入当時の取得価格が分からない場合は、所轄の税務署や税理士に相談するようにしましょう。
相続・贈与にかかかる税金
親から子供へ、インゴットをはじめ地金・金貨・プラチナなどの財産を贈与(相続)するケースは多々あります。財産を取得した子どもの課税価格の合計額が、基礎控除額を超えるような場合は相続税がかかりますので注意が必要です。基礎控除を下回る場合は、特に申告は必要ありません。
6: まとめ
いかがでしたでしょうか。
インゴットは分割加工する時&売却する時どちらに対しても費用がかかります。
重量のあるインゴットはそのままの状態では利便性がよくありませんので、
G&PBankやリファスタのような信頼と実績の伴っている業者で
早めに小分けにしておき、計画的に売却&贈与できるよう備えましょう。